EA− 第五章

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EA− 第五章

あれは・・・ずっと昔にさかのぼる・・・。

俺が5歳の時・・・。
いつも公園では一人で砂山をつくっていた。
いつも家では一人で外をながめていた・・・。
幼稚園でも一人でいた・・・。
そんなときに話してくれた一人の女の子がいた・・・。

「一人より、二人のほうが楽しいよ。」
公園で、その子は僕にいってくれた・・・。

・・・この一言はいまでも昨日のように覚えている・・・。


・・・その後、1週間くらいその子と一緒に遊んでいた。
だけど、突然その子はこなくなった・・・。

連絡先もしらない・・・。
住所もわからない・・・。
公園でずっとまっていた・・。

・・・こなかった・・・。

3か月まってもこなかった・・・。

その後、月日が流れその子を忘れかけていた時に・・・。
誘拐事件が発生した・・・。
その時俺は小学3年だった。
誘拐されたのだ・・・。
その時はまだ顔を覚えていた。
でも、いまはわからなくなってしまった・・・。
もうあれからどのくらいたつのかわからない・・・。


俺が高校生の時・・・。
あの犯人はまだ捕まっていなかった・・・。
もう完全に時効だが、俺はその少女の行方を捜すべくいろいろ調べた・・・。
だが、もう名前も顔も知らない・・・。
わかっているのは、小学3年くらいの女の子が誘拐されて、今では俺と同じ年であること・・・。

それでも、俺は頑張って探した・・・。
探し初めて3年・・・ようやくみつけた。
その少女は写真でしか、見せてもらえなかったが、文通交換で、その少女だと確信した・・・。
しかし、その少女をすぐに返してはくれなかった・・・。
条件を出されたのだ・・・。
3億円用意しろ・・・。
それも3か月いないに・・・。


俺は、信じるしかなかった・・・。
3億かかっても少女を助けたかった・・・。
まともにはたらいても、3億稼ぐのは無理・・・。
そこで、俺は・・・泥棒になることを決めたのだ。
だが、いきなり3憶盗むのはいくら警察がくるのが、遅いといえど失敗する可能性が高い・・・。
そこで、3億盗む前に、いろいろ悪事をはたらきどうやればいいか、手当たりしだい模索した・・・。


そして・・・銀行を襲撃した。
まさか、死神なんているとは思わなかったが・・・。

・・・このことを死神に話した。


話し終わると死神は・・・。

死神は・・・。


・・・。



・・・泣いていた。

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