あれは・・・ずっと昔にさかのぼる・・・。
俺が5歳の時・・・。
いつも公園では一人で砂山をつくっていた。
いつも家では一人で外をながめていた・・・。
幼稚園でも一人でいた・・・。
そんなときに話してくれた一人の女の子がいた・・・。
「一人より、二人のほうが楽しいよ。」
公園で、その子は僕にいってくれた・・・。
・・・この一言はいまでも昨日のように覚えている・・・。
・・・その後、1週間くらいその子と一緒に遊んでいた。
だけど、突然その子はこなくなった・・・。
連絡先もしらない・・・。
住所もわからない・・・。
公園でずっとまっていた・・。
・・・こなかった・・・。
3か月まってもこなかった・・・。
その後、月日が流れその子を忘れかけていた時に・・・。
誘拐事件が発生した・・・。
その時俺は小学3年だった。
誘拐されたのだ・・・。
その時はまだ顔を覚えていた。
でも、いまはわからなくなってしまった・・・。
もうあれからどのくらいたつのかわからない・・・。
俺が高校生の時・・・。
あの犯人はまだ捕まっていなかった・・・。
もう完全に時効だが、俺はその少女の行方を捜すべくいろいろ調べた・・・。
だが、もう名前も顔も知らない・・・。
わかっているのは、小学3年くらいの女の子が誘拐されて、今では俺と同じ年であること・・・。
それでも、俺は頑張って探した・・・。
探し初めて3年・・・ようやくみつけた。
その少女は写真でしか、見せてもらえなかったが、文通交換で、その少女だと確信した・・・。
しかし、その少女をすぐに返してはくれなかった・・・。
条件を出されたのだ・・・。
3億円用意しろ・・・。
それも3か月いないに・・・。
俺は、信じるしかなかった・・・。
3億かかっても少女を助けたかった・・・。
まともにはたらいても、3億稼ぐのは無理・・・。
そこで、俺は・・・泥棒になることを決めたのだ。
だが、いきなり3憶盗むのはいくら警察がくるのが、遅いといえど失敗する可能性が高い・・・。
そこで、3億盗む前に、いろいろ悪事をはたらきどうやればいいか、手当たりしだい模索した・・・。
そして・・・銀行を襲撃した。
まさか、死神なんているとは思わなかったが・・・。
・・・このことを死神に話した。
話し終わると死神は・・・。
死神は・・・。
・・・。
・・・泣いていた。