EA− 第一章

トップページ
EA− 第一部へ
EA− 第二章へ

EA− 第一章

俺は、そのあと急な睡魔が襲い眠りについた・・・。





時間をみると4時・・・あまりにも早い朝。
俺は、意識がもうろうとする中、変な違和感に気づいた。
今までつけたことのない時計のようなものが左腕に・・・。
ねぼけた頭を起こしながらよくみると・・・
そこには数字も針もない・・・。
真っ黒で、何に使うのかもわからないものだった。

銀行犯
「なんだ・・・これ?」

そばを見渡すと手紙が落ちていた・・・。



契約の証

あなたの腕にはめたものは、私と交渉を示すためのもの。

私以外には絶対にはずれないつくりになっている。

あなたが法律を破れば、その腕時計は爆破される。

ただ、私も鬼じゃない・・・。

特別に法律を破る前に警報のメッセージが流れるように

しておいた。

生きたかったらそれをうまく活用すること。


               死神


その後、この腕時計を外そうと、いろいろやってみたが、結局外れなかった・・・。
死神さん・・・俺が思うにあんたは鬼だ!

・・・ふと思ったのだが、死神がくれた3億円はいったいどこから持ち出されたんだ???
それは、・・・朝のニュースでわかった。

ニュースキャスター
「昨日、昼に謎の強盗事件が発生。
3億円にものぼる強奪事件にもかかわらず、
目撃者はたった1人、さらに目の前でなくなったと言っており
警察もての出しようがないとあきらめている現状で・・。」

銀行犯
「なんだと!」

ニュースキャスター
「犯行が行われたのは○○銀行、証言によると犯行は1時・・・・・」

それは、俺が行った銀行で俺と同じ犯行時刻と同じだった・・・。
そして、その現金3億円は、ここまでおおごとになってしまったため、
使うことはできなくなってしまった。
札のナンバーも控えられているだろうから、1枚でも使ったらアウト。

だから俺は、その3億円を地面に埋めた。
幸いにも俺の家は田舎のため周りに人はいないので、埋めるのは楽だった。
そして、俺は自分の家を後にして、旅に出ることにしたのだった。

犯罪者とばれないうちにこの国から逃げるため・・・
3億円のことを早くわすれたいため・・・
なにより、この国で起きた悲しみを忘れるため・・・。

旅立って、5分ほどだろうか・・・。
傷だらけの少女が一人、路地裏で倒れているのを見つけた・・・。
どことなく死神と似た少女だった・・・。

銀行犯
(どうして、こんなところで倒れているんだ?)

不思議に思って立ち止まってしまったのが、運が悪かった…。

追手
「て、てめぇそいつをどうするつもりだ!」

どうやら、俺が誘拐したと勘違いしているらしい。
だけど、こいつのいいなりになっても殺される気がした・・・。
いわゆる犯罪者のカン・・・というやつだ。

だから・・・

俺は少女を背負い、逃げた。

inserted by FC2 system