EA− 第十二章

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EA− 第十二章

夢の中・・・

そこは、夢と思えないほど現実に近い世界・・・。

人の声が聞こえる・・・。

死神
「E・・・逃げ、て」
「なるべく、遠く・・・私から逃げ・・・て」

そういいながら死神がこっちに向かってくる
逃げるにも、足が動かない。

死神
「逃げ・・・」
「・・・・」


「ちょっと待ってくれ。なんで逃げなきゃいけないんだ。」
「まだあいつをはずしてくれないから守ることもできないのに。」

死神
「・・・」

さっきから死神の様子がおかしい。
いつもと雰囲気が違うというより殺気まで感じられる。
逃げてもあたりは見通しがいい、まず逃げ切れない。
攻撃をよんでかわすしかない。

死神はすこしずつ近づいてくる。
・・・動きがおかしい。本当に殺すつもりなら瞬殺されるはずなのに。
まるで、なにかに苦しんでいるような・・・・。

死神
「殺す・・・。」

死神の雰囲気が変わった。
苦しみをはねのけて、殺気だけで殺(や)るつもりだ。

・・・いつもなら、殺気を感じずになぎ倒している死神にとっては、異常すぎる。
構え方も普段と比べ物にならない。

死神の姿が急に消える。

しかし、殺気が死神の居場所を教えてくれた。
右!!
死神のパンチを間一髪でかわす・・。
紙一重であたったとしても、即死させるには十分の威力。

この悪夢を終わらせるには、いったい・・・。

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