夢の中・・・
そこは、夢と思えないほど現実に近い世界・・・。
人の声が聞こえる・・・。
死神
「E・・・逃げ、て」
「なるべく、遠く・・・私から逃げ・・・て」
そういいながら死神がこっちに向かってくる
逃げるにも、足が動かない。
死神
「逃げ・・・」
「・・・・」
E
「ちょっと待ってくれ。なんで逃げなきゃいけないんだ。」
「まだあいつをはずしてくれないから守ることもできないのに。」
死神
「・・・」
さっきから死神の様子がおかしい。
いつもと雰囲気が違うというより殺気まで感じられる。
逃げてもあたりは見通しがいい、まず逃げ切れない。
攻撃をよんでかわすしかない。
死神はすこしずつ近づいてくる。
・・・動きがおかしい。本当に殺すつもりなら瞬殺されるはずなのに。
まるで、なにかに苦しんでいるような・・・・。
死神
「殺す・・・。」
死神の雰囲気が変わった。
苦しみをはねのけて、殺気だけで殺(や)るつもりだ。
・・・いつもなら、殺気を感じずになぎ倒している死神にとっては、異常すぎる。
構え方も普段と比べ物にならない。
死神の姿が急に消える。
しかし、殺気が死神の居場所を教えてくれた。
右!!
死神のパンチを間一髪でかわす・・。
紙一重であたったとしても、即死させるには十分の威力。
この悪夢を終わらせるには、いったい・・・。